2023年に侍ジャパンU‐18代表監督として初の世界一を成し遂げた馬淵 史郎監督が率いる明徳義塾や、春夏1度ずつの甲子園全国制覇を達成している高知、阪神タイガース・藤川 球児監督の母校としても知られる高知商など、全国にも名を知られる強豪校が群雄割拠ひしめく「第107回全国高等学校野球選手権高知大会」の組み合わせ抽選会が、6月28日(土)14時から高知県南国市の高知県立岡豊高校で開催された。
日本高等学校野球連盟育成功労賞を受賞した西内 一人氏(土佐部長)、高知県高野連育成功労賞を受賞した中山 裕文氏(前・伊野商野球部長)、志村 純雄氏(高知県高野連審判員)の表彰式、「暑い日が続くので、健康管理には十分気を付けてほしい」と選手たちへの気遣いを見せた山岡 晶・高知県高野連会長のあいさつなどの後に始まった組み合わせ抽選会では、まずはじめに2年連続夏甲子園出場を目指す第1シードの明徳義塾、高知中央、高知、梼原のシード4校の主将がすでに位置が決定済のくじを引いた。その後、高知海洋・室戸・幡多農連合の連合1チームを含む、残る21校19チームの主将が予備抽選順にくじを引くこととなった。
その結果、最速141キロ左腕・池﨑 安侍朗、ドラフト候補にも名が挙がる強肩巧打・藤森 海斗(いずれも3年)の侍ジャパンU-18代表候補バッテリーをはじめ、占領充実の明徳義塾ゾーンには名門・土佐が同居。鳴門渦潮(徳島)や高松中央(香川)などでコーチを歴任した後、この4月から56歳にして初の高校野球指揮官となった西尾 義信監督が率いる第4シードの梼原ゾーンには、岡本 康平(3年)、北添 颯志(2年)の最速140キロ超右腕コンビをはじめ、シード校とまったくそん色ないタレントがそろう高知商や、最速140キロ右腕・芝 野遊(3年)が柱の中村が入る最激戦区となった。
一方、反対側のやまがたに目を転ずると、4月から就任したPL学園OB・山野 司監督の下、横山 宏伸(3年)、松浦 伸広(2年)の左右ダブルエースで2年ぶり2度目の聖地を目指す第2シード・高知中央は、須崎総合などひと癖あるチームがそろうゾーンへ。また、最速143キロ右腕・西村 恒汰(3年)擁する高知東工と粘り強い戦いが身上の岡豊の1回戦は、大会全体の流れをも占う注目の対戦となった。さらに女房役の片井 翔太(3年)、侍ジャパンU-18代表候補の大石 來輝(3年・右翼手)の昨年センバツ経験者に、中村 光汰(3年)、西村 蓮翔(2年)、古谷 悠翔(1年)の140キロ超トリオの継投で16年ぶりの夏甲子園出場へ挑む第3シード・高知ゾーンには、高知追手前、高知小津といった公立進学校などが入った。
そして、7月12日(土)8時半から高知県立春野総合運動公園野球場で行われる開会式の選手宣誓は中村の主将・小坂 悠晴(こさか ゆうせい・3年・左翼手)に決定。「夏にかける想いや感謝を伝えたい。文章は自分で考えます」と大役への意気込みを述べた。
大会は12日に開会式と1回戦2試合を行った後、翌7月14日(日)から高知県立春野総合運動公園野球場と日本トータ野球場(高知市営球場)の2会場を使用。順調に日程を消化すれば、7月14日~18日の休養日を挟み、高知県立春野総合運動公園野球場に集約される準々決勝は7月21日・22日開催。準決勝は24日に行い、7月26日13時プレイボールの決勝戦で夏の高知県高校野球の頂点が決まる。
【一覧】シード校主将コメント
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